狂愛




もう何をしても意味が無いと悟り、私は抵抗をやめた。



正直もう体の自由が効かなくなっている。



意識もなくなってきた。



やけに瞼が重い。



なぜかこの状況を物語のようだと他人事のように思っている自分がいる。



戦きながら彼を見やると、吸い込まれてしまうような魅惑の瞳とぶつかった。



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