狂愛




「ほんっと意味わかんない!!最低」



「なんだよ、別に好きでもなんでもなかっただろ?」





玲音の瞳があたしを吸い込むようにして睨みつける。



なにも反論できず顔を俯かせた。



図星なのだ。



いつもこの人なら好きになるかな?なれるかな?と思い、付き合ってみても長く続かない。



本当に相手のことが信用出来なくて、それが相手にも負担になり終わってしまうのだ。



自然消滅なんて何度あっただろう。



それでも性懲りも無く、また男を探すのだ。



愛されていないと生きていけない弱い人間なのだ。



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