狂愛
「俺の人生をここまで狂わせたんだ。責任とって俺のこと好きになれよ」
あぁ、さっき言いかけたのはこのことか……。
妙に納得してしまう自分がいて、それとは反して玲音を完全に信じきれない自分がいた。
だって今まで、玲音と話したことは少なかったし。女関係だらしなかったこと知ってるし。
「……あたしは──」
「ストップ」
彼は空いていた左手であたしの口を軽く押さえた。
「今のお前の答えはわかってる。無理だってんだろ?だから──」