狂愛
どうしてこうなったの…
「言う事を聞かない真夜ちゃんにはお仕置が必要だね」
私は男の子と話していただけなのにーー!
目の前には豹変した幼馴染の優冴。
低い声を出して私との距離を詰めてくる。
「いつも言ってるのに。僕以外とは話すなって」
「さっきのは事務的な話をしてただけで」
「言い訳はいいよ」
優冴の強い力で引き寄せられ、バランスを崩す。
それを彼が優しく受け止めた。
「あぁー、ほんっとに鈍い子は困るなぁ」
「優冴?さっきから変だよ?ちょっと1回離し──」
「だめ。離さない。……僕は元からこうだったよ」
そう言うと、優冴は私の唇を奪った。
「ちょ、ん、はぁ…ん優冴!」
押し退けても離れない優冴。
唇がやっと離れると、私の首元に吸い付く。
「真夜のことを狂うほどに愛してるよ。
俺しかみないで。俺だけをみてて。
ずっと俺のものでいてね」
どうやら私の幼馴染はヤンデレだったようです。