××したいくらい、好き。
かいとくん。
かいとくん。
いつか、あなたに言われた言葉。
―――『すぐに、僕でいっぱいにしてあげる』
なんか、その通りになっちゃったことが、すごく悔しいです。
「………私、」
認めたくない。
こんな気持ち、認めたくない。
―――『それって、僕の事好きってことじゃないの?』
うるさいよ、うるさいよ…。
「わ、わたし、飲み物買ってくる…」
「え? うん」
なんだか急に一人になりたくて、なっちゃんの傍を離れて屋上を後にした。
だって、なっちゃんに、つい言ってしまいそうになったんだもん。
……かいとくんのこと、好きになっちゃったのかもしれない…って。