××したいくらい、好き。

「そういえば海音、今日はバスケ部の練習にも出ないって言ってたけど、まだ学校にいるんじゃないかしら」


須田さんが、自分の頬に指を当てて考える素振りをする。


「今から行って、告白して押し倒してくるのもアリね」


そしてにやりと笑って私を見てきた。


その時だった。



「…っ、わ、私…ちょっと忘れ物したから……学校に戻るね…っ!!」



勝手に体が動いた。


学校めがけて、走り出していた。


……気づけば私は、前を向いていた。





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