××したいくらい、好き。

「……はああああ……」


今日何度目だろう。
どんどんため息が長くなっていく気がする。


僕、絆奈ちゃんにあんなふうに思われてたんだな。



「私に、もう二度と近づかないで!!」

「遊びのくせに…っ!! 全部全部、遊びのくせに…!!」

「やっぱり……遊びだったんだね、」

「どうして、私を馬鹿にするようなことばかりするの? そんなに楽しい?」

「もう私、かいとくんのこと信じられないよ…!!」



頭の中で、絆奈に言われた言葉たちが何度も何度も何度も何度も響き渡る。


「……」


ギュッと、拳を握りしめた。


「遊びなわけ……ないだろ……」


そう言って抱きしめたかった。

ちゃんと、君が好きだよって、いつもみたいに言いたかった。


震える小さな君を、抱きしめて、言葉で包みこんで、安心させてあげたかった。



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