××したいくらい、好き。
壁に体をぴたっとくっつけて、そっと向こう側を覗きこんだ。
すると、階段の裏を見つめながら立っているかいとくんの後ろ姿が見えた。
「げ、バカイト…!!」
かいとくんの姿を見て驚き、階段の裏から次々と姿を現したのは。
私が昼休みに見た、できれば関わりたくない人種のガラの悪い男子生徒たちだった。
「お前、いつからそこにいたんだよ」
「びびらせんなよ」
「…答えろ」
「っ」
かいとくんのオーラが、どんどん黒くなっていくのがわかる。
ずもずもした、それでいてねっとりとした、嫌な空気に変わっていく。
「なにしてんのって聞いてんだよ」
かいとくんの口調が…いつもと違う…!?
そのおぞましい雰囲気に、ぞくりと鳥肌がたった。