××したいくらい、好き。

低く、小さく、それでいて鋭い声が響いた。


「…か、海音…?」

「どうした…?」


突然、男子生徒たちがかいとくんから後ずさり、少しずつ距離を取っている。

かいとくんを見ている彼らの顔は、真っ青になっていた。


「お前らの罪……絞首刑でもぬるいんだよ」

「っ」


ゾクゾクと鳥肌が立った。

足は震えて、力が入らなかった。

それくらい、今のかいとくんの雰囲気は、怖かった。



「お前らか……絆奈を泣かせたのは…お前らか」

「な、何言ってんだバカイト…!?」

「俺たち何もしてねえよ……!!」


ゆらゆらと彼らに近づいていくかいとくん。

その拳は、堅く握られている。


「……僕の絆奈を泣かせた奴は、僕が殺す……」


ま、さか……




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