××したいくらい、好き。

ふと、以前のかいとくんとの会話を思い出した。


『絆奈ちゃんに何かあったとき、これで守るからね』


鞄から出てきたナイフを持って、笑顔でそう言ったかいとくん。

まさか、あのナイフで刺したりするんじゃ…!?


「か、海音…やめろって…」

「おい、こら…!! こっちくんなよ!!」


恐怖に怯えた彼らも、腰が抜けて床を這ってかいとくんから逃げる。

しかし、かいとくんの足は止まらず、ゆらりゆらりと彼らに近づいていく。


「全員……」


そして立ち止まったかいとくんは、ずっと下を向いていた顔をゆらあ…っと上げる。


「斬首刑」


「うわああああ!!」

「殺される!!」

「マジでこいつやばいって!!!」


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