××したいくらい、好き。
9:かいとくんは私の彼氏です
「絆奈、絆奈」
「ちょ…かいとく……っ」
「僕だけの絆奈、やっと僕だけの絆奈になってくれた……」
かいとくんは、唇を離しては甘い言葉をささやいて、角度を変えてまた唇を重ね…。
とどのつまり、かいとくんからのキス攻撃を受けている真っ最中でありました。
「かわいい、かわいい…僕だけの絆奈、好き、好き、好き」
「ね、ちょ…待っ…んん~…っ」
どんどんとかいとくんの胸をたたくと、やっと気づいた様子のかいとくんが私を見た。
「どうしたの?」
「どうしたの?じゃないよ…!! いきなり、こんな…ひゃ…っ!!?」
まだ整わない息で、かいとくんに全力講義をすると。
かいとくんは気にしたそぶりもなく、ただフッと笑って私の腰を引き寄せた。
「だって君はもう、僕のでしょ?」
「……っ」
その言葉で、一瞬我に返った私。
そ、そういえば私……
かいとくんに好きって伝えちゃったんだ……!!