××したいくらい、好き。

「はわわわ…」

「くす、はわわって」


あなたが、あんまり幸せそうに笑うから。


「……えへへ…」


つられて私も、笑っちゃったよ。

本当はずっと、こうしたかったのかもしれないなって。


ちゃんと、自分の気持ちに素直になって

こうしてかいとくんから注がれるあったかい気持ちを受け止めて…。

私今、すごくうれしいよ。


「ねえ絆奈」

「…ん?」


かいとくんが、私の顔を覗き込んでにこりと笑う。


「絆奈はもう、僕の彼女だよね?」

「ほえ……っ」


私の反応を見て、かいとくんはまたくすりと笑った。


「じゃあ僕は、絆奈の彼氏?」

「………っ」


―――とくんっ


< 156 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop