××したいくらい、好き。

「…ん、」


やがて首筋に到達したかいとくんの唇は、さっきよりもさらに熱を帯びていて。


「…ん、絆奈……」

「…っ」


首元でかかるかいとくんの息がくすぐったくて、なんだか気持ちよくて。

びくりと体が震えた。


「噛んでも、い…?」

「え、あ、ふあ…!?」


その問いに反応する前に、ちくりと鈍い……けれど甘い痛みが走った。


「…い……ったぁ……!!」


その痛みは、以前に感じたものよりもさらに鋭くて。

痛いはずなのに、甘いしびれとなって体中を駆け巡った。

なんだかすごく……くらくらする。


「…ん、これでよし」

「……え?」


やっと離れてくれたと思ったら。
満足そうにかいとくんが笑った。


「絆奈は僕のっていうシルシ」

「え……えええ!?」



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