××したいくらい、好き。

***

「おはよーきず!!…って、あれ?」


次の日の朝。
教室の前の廊下でなっちゃんとばったり会った。

そしてなっちゃんは、私を見てすぐに固まった。


「なんか、きず…いつもと雰囲気違わない?」

「そ、そうかな…??」

「それにその首筋のばんそうこうって……まさか……!?」

「!!」


や、やばい。

かいとくんのキスマーク、制服で隠れるかなって思ってたのに全然隠れなくて。

一生懸命ネットで調べて、ばんそうこうで隠すのがべただって書いてたから思わずそうしてみたけど…。


さすがにわかりやすすぎたかな!?


「あ、あはは~…ちょっと蚊に刺されたみたいで…」

「うわあ、大丈夫?」

「う、うん! 心配してくれてありがとう」


あああ、ごめんねなっちゃん~!!

まさかなっちゃんに嘘つく日が来るとは思ってなかったよ~!!

心が痛いようでも本当のことなんて言えないよ~!!



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