××したいくらい、好き。

「さ、早く教室入ろう?」

「あ…なっちゃん……」


私はなっちゃんの制服の袖をつかむと、なっちゃんは不思議そうに私を振り返った。


「どうしたの?」

「あの、私……」


かいとくんとお付き合いすることになりました、と、報告したい。
一番大切な友達だから、報告したい。

……けど…!!


「き、きず!? どうしたの!? なんかすごい、ヒロインらしからぬ顔してるよ!?」


恥ずかしすぎて言えない~!!

んぎぎぎぎ…っと歯を食いしばっていた時。


「きーずな」

「ひあああっ!?」


私の後ろから、急に誰かに抱き着かれた。


「か、かいとくん!?」

「海音君、おはよう」


かいとくんはなっちゃんには目もくれず、私の頭にキスを落とした。

「!?」

それを見たなっちゃんは、再び固まった。


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