××したいくらい、好き。

「その調子じゃ、どうやらうまくいったみたいね」

「あ、須田さん…」


声のしたほうを見ると、須田さんが満足げに仁王立ちしていた。


「よかった、やっとスタートラインに立ってくれたわね」

「え……」


スタートライン…？

意味の分からない様子の私を見た須田さんは、くすりと笑った。


「海音の彼女になったあなたを、彼女の座から引きずり下ろすことこそ私の本来の目的だもの!!」


闇に満ちた笑みを浮かべた須田さん。


「うわあ…きず…彼女になった初日から、強敵出現だね…」

「……」


私は、ぐっと下唇を噛んで、かいとくんの制服の袖をつかんだ。


「負けません…」

「え？」

「……かいとくんは…私の彼氏です!!」