××したいくらい、好き。
「いい香り。好き。大好き」
「か、かいとくん……」
僕は唇を絆奈の髪に押し当てる。
「もう…それより、どうしたの? 突然こんなところで二人きりになりたいなんて…」
僕は、そんなかわいらしい質問をしてきた絆奈が愛しくてたまらなくなって。
ああもういっそここでキスをして
息つく暇もないくらいに激しいキスをして
絆奈を窒息させてやりたい。
そう、僕の手で。
…だけど、それは僕が死ぬ時までに取っておかなきゃ。
僕は、絆奈の頭をそっとなでて、カバンの中からあるものを取り出し、絆奈に見せた。
「見て」
「…? なあに?これ…」
「覚えてない?」
絆奈は、僕に差し出されたものを見て、頭の上にはてなマークを3つほど浮かべていた。
…まったく、かわいいなあ。