××したいくらい、好き。
「ほら、図書室で…」
あれは、二年生になって初めてのテスト期間のこと。
絆奈がよく図書室を利用していることは知っていたから、きっとここで勉強してるんだろうなって思って見に行った。
すると、思った通り絆奈が頭を抱えて数学の問題を解いていて。
あんまりかわいくて何十枚か写真を撮って、その様子の動画も撮ってから絆奈に話しかけたんだ。
その時に見せた、僕の絆奈グッズのうちのひとつ。
「ああ、あの時の!!」
やっと思い出してくれたのか、絆奈はパアッと顔を輝かせる。
「確か…記念日を忘れないためのメモ帳…とか言ってなかった?」
「あたり。よく覚えてたね絆奈。いい子だよ」
そっと頭をなでると、嬉しそうに目を細める君。
ああもう、かわいい。
「えっと、この場所とこのノートは、なにか関係があるの?」
「開いてみて?」
「いいの?」
こくんとうなずくと、絆奈はゆっくりとノートを開いた。