××したいくらい、好き。
記念すべき1ページ目。
「え…っと、〇月×日、高橋絆奈ちゃんと運命的な出会い……?」
「うん、今日は僕たちが運命的な出会いを果たした日だよ」
「これって、一年生の時の今日ってことだよね?」
必死に、記憶をさかのぼる絆奈。
君が覚えていなくても、僕がちゃんと、覚えてる。
あの日僕は、太一たちのつまらないボール遊びに付き合わされていた。
で、凛のミスでボールがここまで飛んできて。
それを僕が拾いに来た時。
君が、ここで一人、本を読んでたんだ。
ボールに気づいた君は。
『あ、あの……これ……』
すごく恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めて、僕にボールを差し出した。
その時僕は思った。
「砂漠に咲く一輪の百合…!!」