××したいくらい、好き。

「絆奈ちゃんに夢中で、気づかなかった」

「こんな子の、どこがいいわけ? 私の方が胸だって大きいし、かわいいし、頭も海音に負けないくらい良いつもりよ?」

「………」


その時、かいとくんのオーラが真っ黒く……ねばりけのあるどす黒いものへと一変した。


「……いくらはなでも、僕の絆奈ちゃんを悪く言うと……」


にやりとかいとくんの口角が上がる。

その瞬間、ぞくりと鳥肌がたった。


「―――僕、殺すよ」

「…!?」


殺す!?

まさか、あのときのナイフで!?


「…っか、かいとくん……!! そんなのだめだよ……!!」


たまらずかいとくんを止めにかかろうとしたときだった。


「……はああ~…っ!!」



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