××したいくらい、好き。

そんなかいとくんの台詞に、クスッと微笑む須田さん。


「さ・れ・ど、幼なじみ♪」


そう言って、かいとくんの頬に軽いキスをしたのだった。


「!?!?!?!?」


言葉にならない言葉を発した私。

え、え、え!?


かいとくんの、幼なじみ…様!?


「……わ、私…邪魔…ですよね……あはは……」


その場からとにかく早く離れたくて、邪魔するのが申し訳なさ過ぎて。

後ずさりをしながらゆっくりと離れようとしたときだった。


「絆奈ちゃん、こいつ、僕の何でもないから」

「…っ」

「僕が好きなのは、絆奈ちゃんだけだから」

「…や、そういうの…いいですから…」


どうしてだろう。


上手く笑えない。



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