××したいくらい、好き。

「バスケ部の練習見に行ったときも思ったよ…?
いろんな人から慕われて、たくさんの女の子たちからも注目されてるし、
頭も良いし、友達もたくさんいるし……」

「………」


絆奈ちゃん、僕のことそんなふうに思ってたんだ。


「だから、私みたいに地味で目立たなくてたいしてかわいくもない女の子、かいとくんが相手するわけないのに……っ」


ひっく、としゃくり上げる絆奈ちゃん。

大粒の涙が頬を伝って、地に落ちていく。

その様が綺麗だと思うのは、きっと君だから。


「……でも…だ、だけど……っ!!」


…ああ……。


「私、嬉しかった…んだと思う…。 なっちゃん以外の人に、しかも男の人にあんな風に接してもらえるなんて思ってもみなかったし……」


もう。


「だから、かいとくんと須田さんの姿を見て、なんだかわからない気持ちになって……」

「……どんな気持ち?」


絆奈ちゃんの顔をのぞきこむ。

途端に真っ赤になる絆奈ちゃん。

潤んだ瞳はそのままに。




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