××したいくらい、好き。

「あー、何ふたりで恋人つなぎなんてしてるのよ!!」


私たちに気づいた須田さんが、かいとくんと私の手を引き離そうとする。


「絆奈の腕に触れて良いのは僕だけだから」


瞬間、異様な雰囲気にまとわれたかいとくん。
そんな彼を見た須田さんは、うっとりとした表情になる。


「なんなら私の腕を切り離して、家まで持っていってもいいのよ?」

「全力で却下」


「……っ」


な、な、なにこの二人の会話……!!

なんか私とは次元が違う…!!

さすがかいとくんの幼なじみ……!!


「あ、」


そう思っていたら、ふと、須田さんと目があった。


「中途半端な気持ちで、海音の気持ちをもてあそぶようなら、やめてくれる?」

「そ、そんなつもりじゃ……」

「もし本当に海音の気持ちをもてあそんでいるなら、私、あなたに何するかわからないわよ」


フフフフフ…と、不気味な笑みをこぼした須田さん。




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