××したいくらい、好き。

数日前―――。


「うちのクラスの出し物は、メイドカフェに決定しました~!!」

「………っ」


この日、私たちは数日後の文化祭に向けて出し物を決めていたところでした。


「では、料理を作る係と、お客さんの呼び込み係、そしてメイド係を決めたいと思います!!」


はわわわ、どうしよう…。


「当然私はメイドをやらせてもらうけど、絆奈さんは何をやるの?」

「す、須田さん……」


須田さんがくるりと振り返り、挑戦的なまなざしを向けてくる。


「あなたもメイドになって、どっちが海音の気を引かせられるか勝負でもしてみない?」


え、え、え……!?

ちょ、ちょっとまってよ…。

料理なんてしたことないし、お客さんと話すなんて高等技術を持ち合わせているわけでもないし、ましてやメイドなんてもってのほか……!!

せ、せめて洗い物ならできる…。

あとで委員長にこっそりお願いして、洗い物係にしてもらおう……。


「はい」


その時、左隣に座っていたかいとくんが手を挙げた。

「お、暁君、なにかやりたい係あるの??」

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