好きですか? いいえ・・・。
「ねえ、落合くん。」
私は電気を点けた。落合くんは目を細めて、「何ー?」と訊いた。
「やっぱり枕投げ、しない?」
「……まあ、財満さんがやりたいって言うなら、いいけど……。」
そう言って、布団からむくっと起き上がって、枕を手に持った落合くん。優しい。
私も枕を手に取って、落合くんの顔面めがけて投げた。枕はヨロヨロと落合くんの顔面にヒットした。
「痛っ! やったなー!」
優しい。
「今度はこっちの番だ!」
そう言って、落合くんの投げた枕は、ヨロヨロと私の膝下に当たった。
優しい。
「クソッ! 顔狙ったつもりだったのに……。」
優しい。