好きですか? いいえ・・・。
看病してくれる。
ギターの音で、目が覚めた。
布団の上に座った落合くんは、しっとりとしたバラード系のメロディーを奏でていた。
その音が心地よくて、私は目を閉じて、耳をすませた。飲めないコーヒーの芳醇な香り、客が残していったタバコの甘い香り、木独特の香りがしてくる喫茶店にいるような気持ちになった。
そこに落合くんの歌声と微妙な歌詞が混ざり合う。