好きですか? いいえ・・・。
「……落合くん。私を殺してる?」
ギターの音が鳴り止んで、落合くんがギターを置いた。
「ごめん。起こしちゃった?」
「起こしちゃうに決まってんじゃん! そんなに大きな声で、微妙な歌詞を歌われたらさ。」
落合くんは頭を掻いた。
「そんなに微妙かな?」
「そんなに微妙だね。」
車椅子に乗ろうとすると、落合くんが慌てて支えてくれた。
「じゃあさ、財満さんが書いてよ。」
「へ? 何を?」
「歌詞を。」