好きですか? いいえ・・・。





「痛えーよー、痛えーよー、財満さん……。」



「うっさい! バカ! 死ね!」



私は布団をかぶって、それからクスクスと笑った。落合くんはやっぱこうじゃないと。私を慰めるために、おちゃらけたことをする。こういうことがなかったら、きっと私はこのことをずっと引きずっていたはずだ。



落合くんこそ吹っ切れなきゃいけないのに、今では私の方が吹っ切れている。落合くんには言えないけど、こんな親友が欲しい。親友として、恋人に話せないことを何でも話し合える、そんな親友が欲しい。



そんな親友になれる可能性のある人を、私は大事にしたい。




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