好きですか? いいえ・・・。
大好きな人に罵詈雑言を浴びせる。
落合くんが連れ出されてから、私は席に着いて、何か月ぶりかの授業を受けた。
日本史の授業で、私が保健室で勉強してきたところと同じように進んでいて、すんなりと入れた。周りも時々チラッと私のことを見るけど、ぎこちなく、ニッコリと微笑み返すと、向こうも同じようにぎこちなく、えへへっといった微笑みを返してくれる。
このぎこちなさは、きっと私がこの教室に居なかったブランクが生んだもので、このブランクは次第に縮まるだろうと思う。
その中でもきっと卒業するまで、卒業してからも一生慣れないんじゃないかと思う視線が1つある。
教室の窓側の後ろから2番目の席に座ってシャーペンをクルクル回している、川上昇くんの視線だ。