好きですか? いいえ・・・。
「お、おい! 財満さん、やめとけ!」
落合くんが私の前に駆け寄って来て、必死に車椅子を漕ぐ私の手を止めた。
それでも、構わず私は大好きな……いや、大好きだった人に罵詈雑言を浴びせまくった。
怒りとか悔しさを感情に任せて。
「大体、あんたは歩けなくなったヤツの気持ちがわかんの? わかるわけないんだよ! わかりもしないで可哀想だなんて決めつけてんじゃねえよ!」
「もうやめとけって!」
「そうやって弱い者だって決めつけて、親切にする自分、いい男とかそんなこと思ってんじゃねえの!?」
「やめとけって財満さん!」
「私は……私は……。」声の限り叫んだ。