好きですか? いいえ・・・。
「オレ、カツカレーゲットする!」
頑張ってください。私はそう心の中で囁いて、食べ終わった食器を肘掛けに乗せて、車椅子を1漕ぎ、2漕ぎした。
「ちょっと聞いてる!?」
「聞いてるよ。カツカレーゲットするんでしょ? 頑張って。」
「そうじゃなくて!」
「じゃあ、何? あ、応援? ファイトー!」
私が5漕ぎくらいしたところで、落合くんが車椅子の後ろを掴んだ。
「何? 進めないんだけど。」
「オレたち、友達だろ? 財満さんに友達としてのお願いを聞いてほしいんだけど……。」
やれやれ。困った子だ。しょうがない。聞いてやるか。
「お願いって?」
「オレに力を貸してほしい!」