好きですか? いいえ・・・。
「ちょっと、財満さん。聞いてる?」
「うん。」
「さっきから、『うん。』しか言ってないじゃーん! ジャジャジャジャーン! 運命だよ、ある意味。」
「うん。」よくわかんない。
「ちゃんと聞いてるって。」
「そんな流暢なことで、本番しくじったらオレ、財満さんのこと一生恨むからな!?」
落合くん……いや、こいつはどれだけカツカレーが好きなんだ。
「恨んでもらっても結構。でもその代わり、次の中間テストは一人で頑張ってねー?」
「えー!?」
落合くんが机をバンッと叩いたせいで、書いていた文字が乱れた。
「ちょっと!」
「『ちょっと!』はこっちのセリフだよ! 勉強も見てくれて、カツカレーをゲットするのも手伝ってくれる。それが友達ってもんじゃないのか?」
「わかんない。私、友達居たことないし。」
「じゃあ、友達いっぱいのオレが教えてやるよ。そういうもんなんだ!」
「そんな友達ならいらなーい。」
「そんな薄情な……。」