好きですか? いいえ・・・。





そして、4時間目もなんだかんだで終わって、お昼休みを迎えた。



いよいよ決戦____と言うにはちと大袈裟だけど____まあ、迎えたわけだ。



私はいい。ただ車椅子を押されて、学食に向かうだけ。それよりも落合くんがこれでもかって言うくらい緊張しまくっている。



「ちょっと大袈裟過ぎない?」



「当たり前だろ! カツカレーだぞ!? あのカツカレーを食べる前なんだ。プロポーズの時よりも、お義父さんに『娘さんを僕にください!』と挨拶する時よりも緊張してるよ。」



今年18歳になる彼には、もうそういう経験があるのだろうか……。私には知る由もないし、知る必要もない。興味はあるけど。




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