好きですか? いいえ・・・。
「え? 船長さんが来るの? よっ! やったじゃん、十志子! いい? ベッドは二人で使って、それからイチャイチャと……。」
ブチッ。通話を切った。
「どうだった?」
「……OKだって。」
「マジかー! さすが財満さんのお母さん! そうと決まれば早速行こうぜ!」
そう言って、落合くんは私の車椅子を押した。
「ちょ、ちょっと! 行くって言っても、落合くん、お泊りの準備できてるの?」
「できてない。」
「じゃあ、まずはそれが先でしょ!?」
「だから、行くんだよ。」
「落合くん、行くってまさか……。」
「オレん家だ。」