恋、始めました。
「はぁー!きもちー!」
屋上に来て、今は秋だから、ちょうどいい。
秋か...。季節までか。
「何で先輩なの?私は?私じゃやっぱりダメなのかな...。ねぇ、アキ。」
「アキ?」
耳元のすぐ横で聞こえる誰かの声。
思わず声をあげてしまう。
「ぎゃーっ!」
「おわ、びっくりしたぁ。」
いやいや、こっちだよびっくりしたのは。
「なにやっ.....て。」
そこに居たのは
目がクリクリの色白で高身長のイケメンだった。
「なに?見とれちゃった?笑」
「い、いや。そんなこと。」
「アキねぇ、君もアキの追っかけ?」
「は?」
なんなんだ、追っかけって。バカにしてんの。
「追っかけでしょ?アキに相手されなくて悲しんでる子たち笑。」
「あんたさ、すっごい馬鹿にしてるみたいだけどね、私は別に追っかけでも好きでもなくてただの幼なじみ!いい?た、だ、の、よ!あんた性格悪過ぎるんじゃない?」
思わずカッとなって言ってしまった。
悪口なんてスラスラ喋ってる自分に呆れる。
「ははっ、君名前は?笑」
「野田 ハルよ!いい?」
「ハルちゃんね、俺も野田 。野田 翔(ノダショウ)覚えてね。」
「なんであんたなんか!もう2度と会わないから!安心して。」
思いっきりドアをしめて屋上からでた。