恋、始めました。


「ハル...さ。」




気まずそうに言う彼。




「なーに?」




「気になる人できた?」




いきなり変なことを言う彼を




はぁー?笑 なんて笑ってやろうと思ったのに




あんまりにも真剣に見られるもんだから




その瞳に吸い込まれそうだった。




「なに、いきなり。」




「いや?まぁ、なんとなく。」




「いるわけないじゃん、私の理想は高いし。」




「うん、知ってる。ハルのタイプは。」




「なによー!どんな人なのか言ってみ。」




「俺。」




「え?」




今日のアキは少しおかしい。




「なに、真剣になってんだよ笑。」




「だ、だって、アキが変な事言うから!」




「大丈夫、冗談だよ。」




ズキッ。とまた、朝と同じ気持ちになる。




「アキは?いないの?」





「俺は




























いるよ。」
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