私の正体、バレてたまるものですか
恵美から水を受け取り、その冷たさに癒される。

「あー…冷たい」

もう夏だ。
外は太陽が輝いていて風も少ない。

「今日はいつもにまして暑いものね。しっかり水分補給して無理しないようにね。」

「はい、わかりました。」

数分間テントで休ませてもらって水分もしっかりとったため、準備はできた。

(そろそろ始まるかな?…ん?)

スタッフたちの方に目を向けると何かあったらしい。
何事かと席を立とうとしたら話し声が聞こえてきた。

「どうします…?代えありますか?」

「いや…ないな。修理を呼んだほうが早いんじゃないか?」

どうやら機器が壊れてしまったらしい。

(この暑さだったらそういうこともあるか。)

「凛、ごめんなさい。撮影はもう少し時間がかかるようだから車で休んでおきましょう。」

「はい。大丈夫ですよ。」

私はしばらくの間車で休むことにした。
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