つぎの春には…


結局、夕飯も宿の人にお願いして杏達と食べ家族旅行って感じではなくなったけど、最後になるだろうからそれも悪くないかと思う



夜は子ども達の厚意に甘え、栞を抱いた


何度も何度も…



彼女は俺の癌を知った時どんな顔をするだろうか


その綺麗な瞳から大粒の涙が溢れるのだろうか




愛しさと申し訳なさの中眠りにつく






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