後輩なんて本気になりません!
「お二人でお待ちの矢口様
お待たせいたしました」
あたしたちの番が来たようだ。
「じゃあな」
「おう!また集まろーな
メンツ集めるから」
「おう!」
「先輩さんもまたね」
「あ・・・はい」
可愛らしくじゃあまた
なんてニコリとして席へと歩いて行った。
「あたしそんなに怒ってませんけど?
変な印象与えないでほしいな
まぁもう会うことないと思うけど」
お手拭きで手を拭きながら
早口で龍馬にいった。
「あれ?何だか怒ってる?
あれぇ???
彼女だって報告して欲しかったとか?」
「そんなバカなことばかり言うから
怒るんでしょ!
何が彼女よ
何さんだったっけ?
その人と復活するべきだと思うよ」
「ああ 美咲ね
どーでもいいし!
オレは!!!!!
やっぱ言うのやめた!
早く注文して食べよう
腹が減ったら戦はできないからね」
「そうそう
お腹空いたら頭の回転も悪くなるからね」
龍馬がもんじゃ焼きをすべて
作ってくれて
あたしは食べるだけ。
「いいね!
作ってくれる人がいるって言うの
美味しさ倍増だわ」
「家に招待してくれたら
いつでも作ってあげますよ
なんてレパートリー少ないですけどね」
「龍馬って料理できるの?」
「適当ですけどね」
「て言うかぁ
なんであたしの家に招待しないと
いけないわけ?」
「また始まった
やめましょ 食べ物がマズくなる」
「それはこっちのセリフよ!」
「先輩の元気が戻ってよかったです
ここずっと元気なかったですから」
そう俊哉と別れて 気力がなくて。。。
そんなに好きだったの?と言うと
そーじゃなくてただ
裏切られたってことが悔しくて
情けなかった。
でもみんなのおかげ
いつの間にか 考えなくなっていたのだ。