後輩なんて本気になりません!
「ねぇ 陽菜
顔色悪いけど大丈夫?」
「大丈夫よ
今日も仕事頑張りすぎたし
久々彩乃と会って
話しすぎちゃったからかな?
風邪とかじゃないから大丈夫よ
安心してね」
「あたし体は強いから大丈夫よ
そうだったでしょ?
みんながインフルエンザになっても
あたしだけ無事だったこともあったじゃん」
「そーだったね!
不死身の彩乃って呼んでたっけ?」
会計を済ませ外へ出た。
「あっ!トシくんが迎えにきてくれるから
乗っけて行っあげるよ」
え?ここへ来る?
「いいよいいよ」
まだ心の準備できてない
そんないきなり・・・。
「遠慮しないでいいから
ついでにトシくんを紹介しておきたいし
もうすぐ着くってラインきたから
一緒に待って」
こんな強引なところ
昔から変わってない。
俊哉にもこんなに強引だったのだろう。。。
もう開き直るしかないのか?
あたしが今から目の前に
現れたら俊哉は驚くだろう
でも仕方ない
早かれ遅かれ
いつかは会わなければいけないわけだし。
2年前もこんな光景だった
お店の外で待ってると俊哉が迎えにきて
彩乃を後部席へ案内をしてあたしは助手席へ。
だけど今は違う
あたしが案内されて乗るのは後部座席。
でもまだ車は来ていない。
「あれ?まだかな?
ちょっと電話かけてみるね」
と 携帯を取り出し
俊哉に電話をかけた。
「あと2分ぐらいで着くって」
2分・・・。
「ごめん!
用事を思い出した!
買い物しなきゃいけないから
帰るわ!彼氏によろしくね」
逃げるように立ち去ったあと
俊哉の車とすれ違ったのだった。