後輩なんて本気になりません!
「矢口って本当にいい子だよね
あの子の胸に飛び込んでみたら?」
「だ・か・ら!
冗談だっていうのが丸見えでしょ?
本気ならあんな軽々言わないもん」
「言われて悪い気はしないでしょ?」
「そりゃ 嫌いと言われるよりは
好きと言われる方がね」
「でしょ?
きっと 陽菜は矢口と付き合ったら
幸せだと思うよぉ
あんな子いないもん」
「すごく推すね!
婚活パーティー誘ったり
龍馬を推したり どっちよ?って感じ」
「婚活よりはあたしは矢口を勧める」
「はぁ?マジで?」
「きっとあんたは矢口を好きになる!」
「あなたは予言者ですか?」
「なんてねぇ〜でも
もう心の片隅には矢口の存在が
あるでしょ?」
「へっ???何を根拠に?」
龍馬のことが心の片隅?
あはは ないない!
5つも年の差?ないない。
「あたしの勘!
ここのところ 陽菜って
矢口の姿を目で追ってるでしょ?」
「はぁ〜?変な言いがかりつけないで!
違うし!なんであたしが龍馬の姿を
追うわけ?意味不明」
「あら?違ったか?
それはそれはどーもすみません」
「もー!婚活パーティーだろうが
合コンだろうが参加しまくってやる!
元カレよりいい男見つけて
うーんとうーんと幸せになって
いつか自慢してやるわ!」
「おう!その勢いで!頑張ろう」
彼氏のいない2人
婚期の遅れてる2人
こんな話で盛り上がる。
「よかった さっきまで
今にも死にそうな顔をしてたのに
今では希望に満ちた顔に変化してる
人生なるようにしかならないんだから
自分がこうしたい!と思ってても
自分の人生は見えないレールで
引かれてるのよ
だから逆らってもまたそのレールに
乗らされるだけ!
陽菜はその元カレとのレールは先は
なかったってことよ
だからこれからは新しいレールが
引かれてるってことよ」
「ほーぉー!すごい!」と拍手を送った。
恵の語りは前進する勇気が湧いてくる。