後輩なんて本気になりません!
ふと龍馬の姿を見た。
うん確かに他の男性陣に比べたら
いい男?いや 可愛い系かな?
新人のくせに
何でもこなせると言うか
機転も利くし
お客の心を掴むのもうまい。
だから新作の商品ができて営業に出ても
すぐに納品の契約を取ってくる
とてもいい人材だ。
入社して3ヶ月間は
あたしの事務職のある
総務課へ配属されてて
あたしは龍馬の教育係をしてたから
いつしか 陽菜先輩 龍馬と
名前で呼ぶようになった
要するに姉弟?って感じかな?
そう言えば入社して半年
浮いた話も聞かない。
この前チラッと元カノの
名前が出てたっけ?
復活しろ!とか言われてたな。
「視線痛いっす!
そんなに見られてたら穴が開きます」
「あ。。。ち・違うよ 考え事してて
別に龍馬を見てたわけじゃないよ
ただあたしがボーとしてる視線に
あんたがいただけって話」
見てたくせに
少しテンパるあたし。
「わかってますぅ
フフフ なんだかニヤけちゃいます」
「なにが?」
「先輩って誤魔化す時テレてるときは
言い出す言葉を2回言い直しますもんね」
「えっ?」
見てたのか?と問われた時
ち・違うとちの言葉を2回言う
前にもそんなことがあったらしい
自分で気づいてないのに
すごい観察力。
「別に行為があって
見たわけじゃありません!」
見てたことを認めるような発言になった。
「オッケーでーす!
先輩の視線の中に入れたから
幸せでーす!」
「あんたアホ?」
「失礼ですね!
アホですけどそんなに言われると
ムカつきます!
ただ 面白くなるかな?と
思ってテンション上げたまでの
ことです!」
あれ?怒らせちゃったか
ちょっと言いすぎたかな?
いつもあたしが沈んでる時
冗談をいっぱい言って笑わせてくれる
それなのに あたしって
ひどい女だな・・・。
「ごめん 言いすぎた」
ここは素直に謝っておいた。