後輩なんて本気になりません!


数日後 恵と人生初の
婚活パーティ参加が決まった。


たまたまネットで見つけたそうで
会費を払えば30歳までの女性なら
誰でも参加が出来るそうだ。


「何着て行く?
ラフな格好でいいよね」


「うん!ジーンズじゃなければ何でも
オッケイじゃないのかな?」


「別にここで相手を見つけるためじゃなくて
ただ楽しめたらいいな?的な感覚で行こう」


「そうそう婚活パーティーがどんなものか
気になるしね」


なんて 内心は二人とも
あわよくば良い人が居ればお付き合いを・・・
と思っていたかもしれない
あたしがそうだから・・・。


その当日を迎えた。


「ホントにいくんですか?」
さっさと仕事を片付け
準備に取り掛かっているあたしたちに
龍馬が聞いた。


「お勉強しに行くのよ
婚活パーティーがどんなものかね
ちゃんと報告してあげるからね
あっ!龍馬には縁の無いことかな?
まだまだ若いし そんなのに
参加しなくてもいいよね」


「ホントにいくんですね・・・」


あれ?いつもなら
「頼みますよ!よく目を見開いて
観察してきてくださいよ」
なんて言いそうなのに
変にテンション下がっている。


極め付けは「仕事があるので
失礼しますね」ってすぐに居なくなった。


「あれ?なんか龍馬らしくないな
風邪でも引いたかな?」


「あれは重症かもね」


「恵も思う?」


「その原因を作ってるのは
あんただと思うけどね」


「えっ?あたし?
何かした?」


「わざとらしいわ!
わかってるくせに」


「うん?」


「あ・・・わかってないか」


「なに?なに?」


「そんなことより急ごっ」


あたしのせいって?
すごく気になるんだけど?


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