後輩なんて本気になりません!


あたしの想像では
彼氏いない歴年齢というような
地味な人が多いと思っていたのに
参加してみればギャルギャルしい人も
この人本当に彼氏いないの?と
言うくらい綺麗な人まで揃っていた。


あたしたちは受付で手渡された名札を
左胸あたりに付ける。


「こんなでデカデカとした大きな名札
個人情報もクソもないわね
しかもなに?これ年齢や職業しかも!
事務員って職種まで記してあるってね!」


恵は愚痴をこぼす。


企画者の挨拶から始まって
フリータイムまでは
居眠りしそうなくらい退屈だった。


フリータイムが始まった瞬間
やはり男性軍は綺麗ところに集中する。


本田ミヤコというその女
あたしたちのように友達と2人で
参加しているが 友達は
まるで 引き立て役。


「あれ見て!5人も6人も行ってるよ
1人くらいこっちに回ってきてもいいのにね」


そう始まってまだ10分足らずだが
あたしたちの周りには1人も来ていない。


「別にいいしねぇ〜
勉強に来ただけだもんね
会費分は食ってやる!
恵 行こっ」


恵の手を引き
飲み物のあるテーブルへ。


もちろんみんな話しやすいように
立食パーティーだから
いろんなところにテーブルがあって
飲み物や食べ物が至る所に置かれいる。


「ちょっといいですか?
お話ししませんか?」


2人組の男性があたしたちに
声をかけて来た。


「あ・・・はい」


年はあたしたちと同じくらいという感じ
鈴木勝 久保芳樹と名札にある。


確認すると鈴木さんが警察官
久保さんは消防士だった。


「子供達が憧れるような
お仕事をされてるんですね」


「今は人気ないよ
それは昔の話
今はサッカーの選手や
プロ野球の選手 もしくはアイドル?」


「そーですねぇ」


結構 話は弾むかもしれないな。


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