後輩なんて本気になりません!



そして違う人もあたしたちの横へ来た。


「一緒にいいですか?」


「ああ どーぞ」


その人も2人組で大山 坂上と
名札に記されていて
2人とも土木作業員。


「いくつです?」
いきなり年齢を聞くなんて
あの大山って人 失礼なやつだなと
思っていた。


「ここに書いてますけど?」
名札に指をさしてみる。


「あっ!そーだったね」と
笑ったのはいいけどそのあとが最悪
「28???
本当に焦って探してるパターン?」
と。。。初めはジョークだと
思っていたのだが
次第にエスカレート。


「今日絶対結婚相手を見つけようと
意気込んでる感じ?」


始まってまだ30分くらいなのに
お酒が入って陽気なのか
もともとこんな性格なのか
初対面のくせにズケズケという男
あたしはこんなやつ大嫌い。


「ここに来てる人って
みんなそうじゃないんですか?
だから婚活パーティーなんでしょ?」


「まぁ そー言われれば?・・・」


「オタクも同じじゃないんですか?
それとも遊んでやろう!
遊び相手を見つけようと
来てるんでしょ?」


あたしも相手に突っかかる。


「陽菜!やめなよ
この人たちは この場を盛り上げようと
冗談で言っただけじゃないの?
ここはうまく交わさないと!」


「ほんっと!この人
テンション落ちるわぁ
まぁ その歳まで相手がいないって事態
変わってんだろうね」


「ちょっと!」


嫌なやつだ大山って。


相手は居たよ!ついこの前まで!


「面白くないんで
あっち行きます」と去った大山。


どーぞどーぞ こっちだって
面白くないわ!と心で叫ぶ。


差別じゃないけど隣の消防士さんに
比べると品が違うわ!


「君って強気の性格だね」
鈴木さんに言われてしまった。


「すみません
思ったことは言わないと気が済まなくて」


「いいと思うよ
裏表のない人っていいと思う!」


そうなの?と思いながらも
悪い気はしなかった。




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