後輩なんて本気になりません!
ファミレスは逆戻りしなきゃいけない
だとか いちゃもんをつけて
結局は近くのスタバで
待ち合わせになった。
ホットのキャラメルラテを飲みながら
龍馬が来るのを待った。
近くにいると言ったくせに
遅い!
ほぼ飲み終わるごろ
龍馬がやってきた。
「お待たせしました」
「近くにいるって言ったのに
何処にいたわけ?」
「実は家に帰ってました」
家と言ったら来なくていいと言われると
思ったから言わなかったとか。。。
「わざわざごめん・・・」
「いいっすよ
ここから家は近いので
そこの角を右に行って
次の交差点を左に行って
100メートル先を右に行って
まっすぐ走るとアパートっす」
「全然わかんない
でも遠いってことよね?
あたし何分待ったんだろ?」
「さすがにスエットはマズイでしょ?
ささっと着替えてきました」
スーツ姿じゃない龍馬は初めて見た
なかなかイカスじゃん。
「何?そんなに見ないでくださいよ」
「スーツじゃない龍馬は
初めて見たなぁと思ってね」
「そーでしたっけ?
じゃあ 見た感想を50文字以内で答えよ」
「はぁ?」
「初めて見た後輩の私服姿は
とても素敵でなんだか
惚れちゃいそうです」
指を折りながら話す龍馬。
「あっ・・・37文字か
まだ足りないですね」
「どーでもいいしっ!
それよりどこ行く?」
「バーがいいですか?
それとも居酒屋系?」
「任せる」
「うーん じゃあ
矢口邸へご招待しますよ」
「うん?龍馬んち?
それはダメ!」
「ダメって・・・」
「こんな時間に・・・
一応男と女なわけだし」
「あれ?異性として
認めてくれてるんですか?」
「どーでもいいわ
行こっ!」
「はい!ご招待しまーす!」
「居酒屋行こっ」
「はいはい」
少し呆れたように龍馬は答えた。