後輩なんて本気になりません!


「可愛い?意味わかんない
それよりどうしてあたし裸なの?
無意識で脱いじゃったのかな?」


「無意識で脱いではないですね」


「うん?」


「しばらくしたら目を覚ませて
あ・・・龍馬だぁ〜
って抱きついてきたんですよ
それから 潤んだ目をしてしようしようって」



「だ・抱きついた・・・?
しようって迫った?
あたしが?龍馬に?」


「そして オレを襲って来たんですよ」


「あたしが?龍馬を襲った?」


「本当に覚えてないんですか?」


「うん・・・ごめん」


「それで?まさか?
あたしたち しちゃった感じ?」


「マジっすか?
本当に覚えてないんですか?」


龍馬はがっかりした様に
ため息をつきながら頭を抱えた。


「本当ごめん」


「そんな謝らないでください
オレは先輩のこと好きなんで
いきなりキスされちゃって」


「キ・・キス???」


「これはチャンスだ!と思ったら
こっちもスイッチが入って
制止できなくて
オレの方こそごめんなさい
オレの名前言ってたから
意識あるんだと思ってました」


しちゃった。。。?


言われれば
すごく暖かかった。


ーーー陽菜愛してる
あたしも
ずっと離さないでねーーー


幸せな気分だった
愛に満たされてとても暖かく
心地よくて・・・
夢だと思ってた。


あれは夢でなくて現実だったの?


「いやいや 龍馬が悪いんじゃないよ
責任は全てあたしにあるよ
もー!何やってんだろあたし」


自分の頭を叩いた。


「そんな考え込まないでくださいよ」


「だって やっちゃった記憶ないし」


「無意識だったとしても
オレの名前を何回も呼んでくれて
こっちは幸せでした
だからオレも先輩のこと
陽菜って呼び捨てにしちゃいました」


龍馬の名前を呼んだ・・・
そして龍馬があたしを陽菜って?
まるで恋人同士じゃん。



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