後輩なんて本気になりません!
「陽菜・・・ごめんね
あたしの一番の友達は
陽菜しかいない
だから許して」
自分が俊哉の携帯の中のあたしとの
ビデオを消したことで激怒されて
まだあたしのことを好きなんだと
深く傷ついたけど
それはそのあたしのことを好きだから
思い出のビデオを消したことを
怒ったのではなくて
人の物を了解も受けず
勝手に削除したことに激怒したらしい。
「あ・・・そう」
それしか言いようがない。
「彩乃を選んだんだから
自信持てば?」
「うん そー言われた
ねっ!トシくん」
「ああ」
はぁ???
それはそれで何だかムカつく!
人情というものがないのか!
「だから結婚式は来てね!
お願いね」
・・・・・複雑・・・・・
「行きたいのは山々だけどねぇ
陽菜仕事入れちゃってるでしょ?
いまさら あれを断ったら
今後の陽菜の仕事困っちゃうよ」
仕事?今後???
「言ってたじゃん
結婚式行かなくなったから
仕事入れたって!」
恵の思いはあたしに伝わった。
「そうそう
ごめん 新作のお菓子の開発に
参加させてもらう事になってるんだ」
よくもそんな嘘がポンっと浮かんだもんだ。
「そっか。。。残念
じゃあ 今度遊びに来てね
今日ここ出会えて良かった
また電話するね!」
2人は去って言った。
「なんなん?
最低なやつらじゃん!
普通はさぁ 目の前で
あんなこと言わないよ?」
「恵ありがとね
機転利かせてくれて」
「あんたに通じて良かったわ
えっ?仕事?なんて言ったら
どーしょっ!と思ったよ」
「恵さん!ありがとうございます
さぁ!さぁ!飲んで飲んで」
また恵に助けられちゃった。