後輩なんて本気になりません!


「もしもーし」


『何だよぉ』


「女とイチャイチャしてんじゃねーよ」


あたしは隆さんに向かって
シッ!と人差し指を自分の口元に立てた。


『盗聴器でも付けてんのか?』


やっぱり・・・一緒か。


「おいおい 報告なしか?
紹介しろや」


『何の用だ?』


「用はないけどさっ」


『用がないなら切るぞ
女 待たせてるからな』


切りなよと小声で
隆さんに言った。


「さて!オレは誰と居るでしょーか」


『知るかよ
今日は休みか?』


「バリバリ仕事の真っ最中
お前はアレの真っ最中か?
いやらしいなお前」


隆さん仕事場なのに
仕事忘れて男言葉
格好と口調が違和感があってとても変。


『おう!今からだよ
お楽しみはな』


「マジかよぉ〜夜は長いで!
朝まで持つのか」


もぉ 聞きたくない。


「それより誰と居るでしょうか?」


『さぁ』


「ヒント!お前の知ってる人」


『それはヒントの内に入らない
具体的に言えよ』


「超可愛い人」


えっ。。。少し赤面しそうになる。


『可愛い人?オレの周りには
居ねーな
あっ!1人だけいるかな
でもその人はそこへは行かないから』


丸井さんのことか
もう 聞きたくないな。


「ヒント2
お前とここに来たことある人」


それでも質問続ける隆さん。


『えっ?先輩?』
龍馬はあたしだと即答だった。


「正解!よくわかったな」


『そこには先輩しか
連れて行ったことないからさ
でも先輩がなんでそこへ?』


「あたしだって
飲みたい時 ありますっ!」


横から口出すあたし。














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