はやく気づけ、バカ。

「あ、もうすぐだ電車。」
電車があと1分でくることを知り、

「それじゃあ、また会社で!」

と私が美乃梨にあわただしくいって、ホームを目指して気持ち程度に走った。




ーー扉がしまります。

という車掌さんの声と共に閉まる扉。



(乗れてよかった...。)

なんとか、ぎりぎり乗ることができた。




少し、走ったせいか髪の毛が乱れている。


(まあでもあと3駅だし、もう気にしなくていいか...)


ーー会社をでた私は、仕事モードをやめ、甘利 菜緒になる。



< 10 / 139 >

この作品をシェア

pagetop